変形性膝関節症の症状改善や治療の第一選択としては、リハビリや運動療法、減量などによる膝へかかるストレスの軽減が重要になります。姿勢や歩き方などの動作が崩れていると、その繰り返しで膝にかかるストレスは増大し進行や症状悪化に影響します。まずは、膝にかかる圧迫やねじれのストレスを軽減するために必要な可動域や筋力、姿勢・動き方を獲得するための正しい運動療法が重要です。PHYSIOでは、このリハビリ(運動療法)に力を入れ、膝の負担を減らすことで痛みや進行を抑えていくアプローチを行います。

変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは、膝へ繰り返しかかるストレスや老化などによって膝関節周囲の滑膜などの組織が炎症を起こしたり、進行して関節軟骨が変性・すり減ることで関節が変形してO脚になったり、膝の痛みを生じたりする疾患です。
変形性膝関節症は大きく、O脚に変形し膝の内側が痛くなりやすい「内側型」と、X脚に変形し膝のやや外側が痛くなりやすい「外側型」に分けられ、実際には内側型の方が多くなっています。進行して変形が強くなり、痛みもひどくなると、整形外科での人工関節置換術(TKA・UKA)や骨切り術(HTO・DTO)などの大掛かりな手術治療を行わなければいけなくなってしまいます。

変形性膝関節症の症状
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Point 01
膝周辺のつらい痛み
変形性膝関節症で手術をする一番の理由は「痛みをとりたいから」痛みの特徴としては、動き始めや階段昇降時、立ち仕事などで痛みが強いという点が挙げられます。滑膜の炎症や骨棘による刺激、骨同士の衝突が原因として挙げられますが、実際には余程進行していない限り骨同士が衝突することはありません。過度なストレスによる炎症や組織の変性などによる痛みが多いとされています。
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Point 02
膝関節の動きにくさ
変形性膝関節症は、進行してくると徐々に膝がまっすぐ伸びにくくなったり、曲がりにくくなったりします。このような可動域の制限が出現すると、実際の立ち姿勢や歩きなどの生活動作に影響し、より痛みや変形性膝関節症自体の進行の原因となってしまいます。
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Point 03
膝関節の変形
変形性膝関節症では、進行してくるとO脚やX脚に加え、膝が捻れたような変形をすることがあります。
変形が非常に強くても痛みのない人もいるほどで、変形が必ず痛みの原因んいなっているわけではありませんが、変形が進むと審美性や動きにくさが気になるという方は多いくいらっしゃいます。
50歳以上の国民2人に1人が
レントゲン上、変形性膝関節症
全員に痛みがあるわけではない!?
関節の変形🟰痛みの原因ではない!?
50歳以上の国民で変形性膝関節症にかかっている方は2400万人で、これは2人に1人の割合とされています。ですが、そのなかで痛みを有する人は820万人と3分の1程度です。それでも多いですが、この違いはなんでしょう。
変形性膝関節症の痛みのメカニズム
骨同士がぶつかって痛いのは間違い!?
本当の原因は他にある。
よく「関節軟骨がすり減って痛みが出る」説明されることが多いようですが、関節軟骨には痛みを感じる受容器は存在せず、関節軟骨で痛みを感じることはありません。関節の変形自体が痛みに影響するとすれば、変形性膝関節症が進行して関節軟骨の下の軟骨下骨という部分にまで磨耗や変性の影響が及んだり、骨棘という骨組織が新生され、関節を構成する組織を刺激したりした際に痛みが出現するようになります。
それでは、そこまで変形が進行していない変形性膝関節症の痛みはどこから出現しているのでしょうか。
その一つに、「滑膜」があります。滑膜は関節を包む関節包の内膜で、主に関節液(滑液)を分泌して関節の動きをスムーズにすることが役割です。関節軟骨が変性や磨耗することで出る破片が滑膜を刺激し、滑膜が炎症を起こし、過剰に関節液を分泌することで関節水腫と呼ばれる状態になり、関節内の圧は高くなりますし、滑膜自体の痛みを生じるようになります。
また、「膝蓋下脂肪体」というものもあります。膝蓋下脂肪体は本来膝蓋骨(お皿)がスムーズに動くように形を変えながら膝を守っています。この脂肪体は痛みを感じる受容器が最も多く存在しており、ここが硬くなったり一部に貯留してしまうと痛みの受容器が刺激され痛みを生じるようになります。
その他にも、膝関節周囲にはさまざま痛みの原因となるような組織はさまざまあり、その方の痛みの原因がなにかを可能な限り絞って、それに合わせたアプローチや治療が痛みを改善するためには重要になります。
体重と膝の負担の関係
まずは1kgから減量をはじめましょう。
通常の歩行時に膝にかかる力は 体重の2-3倍、階段をのぼる時で5-7倍 とも言われます。 つまり1kg体重が減ることで、膝への負担は歩行時に2-3kgも軽減されます。 体重が増えて膝にかかる負担が増えると、関節軟骨の変性やすり減りは進行し、痛みや変形などの症状は悪化していきます。年々体重が増えてしまっている方も少なくないと思います。まずは、普段の生活で1kgからでも体重を落とすように意識してみましょう。
変形性膝関節症の治療法
まずは膝にかかるストレスを軽減することが症状改善の近道!
膝の状態や経過に合わせたアプローチが重要。無理のない範囲から改善に向けて取り組みましょう。
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STEP.1
リハビリ(運動療法)
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STEP.2
PRP治療
PRP療法とは、自身の血液から作製したPRP(多血小板血漿)を体の傷んでいる部分に注入し、自分がもともと持っている修復力をサポートする治療法です。あらゆる分野の治療に用いられており、近年、変形性膝関節症においても積極的に行われる機会が増えてきています。血小板が持つ「組織の修復力」を促す治療は今後の注目で、リハビリ(運動療法)との併用がより高い効果を生むという結果も出ています。
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STEP.3
骨切り術(HTO・DTO)、人工関節置換術(TKA・UKA)等
運動療法やPRP療法などの保存的治療で症状が軽減せず、痛みや変形がひどくなる場合、専門医により手術が必要になります。50代くらいまでの若い年齢層の方では骨切り術が行われることが多く、60代以降になると、人工関節手術が適応となることが多くなります。手術後のリハビリ(運動療法)も重要で、適切なリハビリを行うことで手術後の生活や活動のレベルがより高くなります。
PHYSIOでのリハビリの流れ
PHYSIOでは、変形性膝関節症の方へのアプローチとして、カラダの土台である足元からサポートするオーダーメイドインソールや、痛みなどの症状や経過に応じた徒手アプローチ(施術)や膝のストレスを軽減するための運動療法、減量についてのサポートやお家でできるセルフエクササイズ・ケアの指導まで総合的にサポートします。
初回でしっかりカウンセリングや理学検査・身体機能検査はを行い、
変形性膝関節症のリハビリ3本柱
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オーダーメイドインソール
足元からのサポート
膝の負担を軽減
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運動療法
正しい身体の使い方
膝への負担を軽減
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セルフケア
自宅でできるケアで効果を促進!

check!
全身の身体機能・動作を改善して
膝への負担を減らすサポート
膝にかかる負荷を減らすことで痛みは軽減できます。
姿勢や歩行などの動作、全身の機能をトータルに改善します。
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Point 01
関節の可動域・筋力を改善した上で、
姿勢や動作を修正し膝の負担を軽減する。
膝が固まって伸び切らない曲がらない、お尻や膝周りの筋力が弱いなどの状態では、姿勢も動作も悪くなり、膝への負担はより増大します。まずは可動域・筋機能を再獲得しつつ、姿勢や動作を修正します。
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Point 02
体重のコントロールは重要な治療手段。
そのための運動もサポートします。
体重は膝の負担を考える上で最も重要になります。例えば3kg体重が減ると、階段昇降時の膝への負担は21kgほど減少します。体重をコントロールするための運動も無理なく続けられるようサポートいたします。
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Point 03
オーダーメイドインソールの専門資格も
保有しているから足元から修正できる。
カラダの土台である足元を整えることは、膝の治療の第一歩。PHYSIO代表はインソール作製の最上位ライセンスも保有しているため、よりあなたに合わせたインソールを作製し、症状の軽減を足元からのサポートできます。
PHYSIOのこだわり
安心して相談できる環境で専門家が真摯にサポート
理学療法士があなたを完全パーソナルサポートします。
PHYSIOは、理学療法士の資格を持つスタッフが保険外で変形性膝関節症の方をサポートすることができる松山市では数少ない施設です。マンツーマンであなたの生活の負担にならないペースや時間で、症状の改善に向けた徒手アプローチや運動療法などのオーダーメイドのプログラムをご提供いたします。ただ膝周りをもみほぐりたりするだけではなく、膝への負担を減らすためのアプローチを重視して行っています。「動き始めに膝が痛い」「階段の上り下りが辛い」「膝がまっすぐ伸びにくくなってきた」「膝が痛くて歩くのがおっくうになってきた」などを感じている方などは、お気軽にご相談ください。
スタッフ紹介
藤岡 隼輔(Fujioka Syunsuke)
出身:喜多郡内子町
資格:理学療法士(厚生労働省認定国家資格)
NASM PES(全米スポーツ医学協会認定パフォーマンス向上スペシャリスト)
フットコントロールトレーナー(Aライセンス)
所属:日本理学療法士協会
愛媛県理学療法士会
愛媛県サッカー協会
NPO法人オーソティックスソサエティー
経歴
岡山県の専門学校(理学療法学科)を卒業後、松山市内の総合病院に勤務。整形外科を中心に様々な疾患の方の生活やスポーツへの復帰に向けたリハビリを担当(200名以上)。院外での活動としても高校サッカー選手権大会や総合体育大会へのメディカルサポートや、松山市社会福祉協議会主催のまちなかサロンで健康体操などの講師としての活動なども行なっている。
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地域に密着し、身体の不調で困ったときに頼れるパートナーを目指しています
PHYSIO
住所 | 〒790-0043 愛媛県松山市保免西4-4-48 Google MAPで確認 |
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電話番号 |
050-1722-7105 |
営業時間 | 9:00~22:00 |
定休日 | 不定休 |
代表者名 | 藤岡 隼輔 |